窓装飾エレメント

窓装飾エレメント トップトリートメント

カーテンやシェードなどの窓装飾エレメントには、それぞれの特性があります。
審美性についてはもちろんですが、とりわけ機能性についての特性(メーカーによって異なる)を簡単にご説明しましょう。

1. カーテン

カーテンは最もポピュラーで人気のある窓装飾エレメントです。
左右に開閉する窓掛けの総称で、色や柄、スタイルのバリエーションがとても豊富。
日本では、厚手から中厚手のカーテンをドレープカーテン(海外ではドレーパリー)、薄手で透過性のあるものをシアーカーテンと呼んでいます。
さらに、シアーカーテンは使用する素材、織り方や編み方、刺繍の種類などによって細かく分類されます。

窓装飾エレメント カーテン

2. ローマンシェード

左右に開閉するカーテンに対して、メカを利用して1枚の生地を上下に開閉するのがローマンシェード、いわゆるシェードです。
生地の特性や風合い、柔らかさを生かしていろいろなスタイルが楽しめるため、スタイルカーテンのひとつといってもいいほどカーテンに近い窓装飾エレメントです。

窓装飾エレメント シェード

3. スクリーン

ファブリックスや和紙など、表面を加工したフラットな窓掛けをスクリーンといいます。
代表的なものがロールスクリーンです。
メカを使用して1枚の生地を巻き上げたり下ろしたりして開閉します。
それに対し、スクリーンに特殊なプリーツ加工が施されたものがプリーツスクリーン。
素材はファブリックスのほか、和紙のような不織布など幅広く使われます。
また、近年注目されているのが、ハニカムスクリーンと調光式ロールスクリーンです。
ハニカムスクリーンとは、スクリーンの断面形状が蜂の巣(ハニカム)状になったもの。
ハニカム構造により空気の層ができるため、遮熱や断熱の効果が高いスクリーンです。
調光式ロールスクリーンとは、光を透過する部分としない部分を組み合わせたスクリーンのことで、2枚の生地を上下に動かして、生地の重なりを調整することで調光を行います。
いずれも機能性の高さが特徴です。
これらの上下に開閉するものに対して、左右に開閉するスクリーンがパネルスクリーンです。
1台のメカに2枚以上の生地を吊り下げ、水平方向に開閉を行います。

窓装飾エレメント スクリーン

4. ブラインド

羽根の角度を調節することで、光や風を通しながら外からの視線を遮ることができるのがブラインドの特徴です。
水平に組まれたアルミ製や木製の羽根(スラット)を上下に開閉するベネシャンブラインド(横型ブラインド)と、アルミ製やファブリックス製の羽根(ルーバー)が縦に並び、左右に開閉するバーチカルブラインド(縦型ブラインド)の2種類があります。
ブラインドは機能性重視の傾向がありましたが、最近ではカラーバリエーションやデザイン性が高いものも増え、一般の住宅でも使われるようになりました。

窓装飾エレメント ブラインド

5. トップトリートメント

カーテンやスクリーンなどの上部に取り付ける装飾をトップトリートメントと呼びます。
かつては、カーテンやスクリーンなどの窓装飾エレメントを、より審美的に見せるためのものととらえられていましたが、現在ではトップトリートメントのみの窓装飾も珍しくなく、主役になるケースも見られるようになりました。
一般住宅の出窓や小さな窓のほか、ホテルや公共施設でも多く使われます。

窓装飾エレメント トップトリートメント

6. その他の窓装飾エレメント

室内に設置するもののほか、オーニングや外付けブラインドなど、屋外に設置するものも窓装飾エレメントの一種です。
そのほか、日本古来のすだれ、病院など特殊な施設で使われるカーテン&カーテンレール、ギャラリーなどで目にするピクチャーレール、舞台の緞帳(どんちょう)なども含まれます。

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