カーテンの縫製と調整

カーテンの縫製と付属品

カーテンの縫製には、部位や用途によっていくつかの手法が用いられます。

1.本縫い

カーテンの縫製で一番多く使われている縫い方で、巾はぎ、芯地の縫い付け、両サイドのヘム等に使用されています。

2.すくい縫い

生地の表に縫い目を出さない縫い方で、折り返したヘムに使われます。本縫いに比べて若干弱さがありますが、見た目が美しいので、起毛(ベルベット等)カーテンや高級物に使われます。この他、オーバーロックと還縫いが同時にでき、不要な耳等を切り落とすことができるインターロックミシン、また、巻きロックミシン、ウェイトロックミシン、自動ヒダ取り機等、様々なミシンによって1枚のカーテンが完成します。

3.カーテン縫製に使われる縫い糸(ミシンの糸)

ミシン糸は、カーテン生地の材質や厚みによって異なりますが、一般的には綿糸、ポリエステル糸、ナイロン糸が使われています。本縫いミシンで厚地(ドレープ地)の場合は50番~60番手(※2)、薄地のレース、ボイル地は80番~90番手が使われています。

(※3) 1gで1.69mあれば1番手となるので、50番~60番手は1gで約85m~101m。数値が増えれば糸は細くなります。

4.カーテン芯地

カーテンのトップヘムの中に入れるもので、プリーツの型崩れを防ぎ、プリーツの間のたわみをカバーします。芯地にはポリエステル芯地、不織布芯地等が使われており、幅は30mm、50mm、75mm、90mm、100mm等があり、カーテンの丈によって使い分けられています。

5.ギャザーテープ

ギャザーテープは、テープに編み込まれたコード(紐)を引くことによってプリーツをつくる簡易的なプリーツテープで、ペンシルプリーツ、三ツ山ピンチプリーツ、スモックプリーツ、ボックスプリーツ等があり、欧米ではホームソーイング等でもよく使われています。

6.カーテンウェイト

カーテンの左右の垂直を出すために、サイドヘムの最下部に入れるおもりで、生地の厚さや大きさによって重さを選びます。

7.カーテンウェイトテープ

薄地のシアーカーテンの下部ボトムに入れて、ウェーブを美しく仕上げるもので、コード状の芯におもりが数珠(じゅず)状に入っているもの。1mの重さが10g~50gまであり、カーテンの大きさによって重さを選択します。

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