みなさんのお好きな色は何色でしょうか?
色は私たちにとって欠く事のできないものであり、生活に密接な関わり合いを持っています。
生活する上で多くの時間を過ごす住宅・お部屋にはカラーコーディネートは重要な役割を持っています。
安らぎのある部屋、モダンな部屋、シンプルな部屋、クラシックな部屋、エレガントな部屋、子供部屋などなど
それらのお部屋はカラーコーディネート次第で様々な表情へ演出する事ができます。
カーテンの選び方にも色の選択はとても重要な位置づけとなっています。
そこで今回は色についてお伝えさせていただきます。
●色の基本
・色相(色合い)
赤、黄、緑、青等、色合いの違いを色相といいます。
色は光の波長の違いによって、赤・橙・黄・緑・青・紫というように連続的に変化して知覚されます。
これを連続的に配列し円環状にしたものを、色相環といい、色を体系化する時に用います。
この円のなかで反対側に位置している色を補色といい、お互いの色味を引き立たせる効果があります。
・明度(色の明るさ)
色の明るさ、暗さの事
・彩度(色の鮮やかさ、濁りみ)
色の強さの度合いの事。純色に近い鮮やかな色を再度が高い、
濁った色を彩度が低いといいます。
※色相環
●色から受ける印象
・イエロー
健康的で鮮やかな黄色は、幸運、陽気といったイメージを持つ、最も目立つ色です。カーテンにはベージュやクリーム色等で取り入れられることの多い色です。
・グリーン
自然や植物等を連想させるやさしさとやすらぎの色がグリーンです。可視光線の中で波長が丁度真中にあるため、脳の興奮を鎮める働きがあります。グリーン系のカーテンは、落ち着きのあるアースカラーとよく調和します。
・ブルー
希望、爽やかさ、穏やかさ、冷静さ、神秘性を連想させます。色調によって受ける印象が大きく違うのが青色の特徴です。カーテンでも様々な色調のブルーが使用され、自分のイメージに合わせてお選びいただけます。
・ピンク
若々しい、やさしいなど女性的なイメージの色です。カーテンでは、淡い桃色等の色が多く使われます。暖かな印象のお部屋に使われている場合が多いです。
●配色
・同系配色(単色配色、I字配色)
同一色相、同一トーン上の近似の配色で濃-床、中-カーテン、淡-天井というように明度、彩度の近い色調で部屋の色を決める方法は穏やかで空間が広く感じられます。
比較的狭い部屋に向いています。
・類似配色(V字配色)
似た3色ぐらいの色相で配色する方法。暖色系、寒色系、中性色系の組合せは調和のしやすい配色である。
明度、彩度を調整する事により、同系配色より変化に富んだ部屋の演出ができます。
・対照配色
類似配色、あるいは同系配色を主配色でバランスをとり、面積の小さい物体面にアクセントとして補色を用いると生き生きとした活気のある部屋の演出が出来ます。
●視覚的な効果
・膨張色と収縮色(進出色と後退色)
一般的に明るい色は進出して見え、暗い色は後退して見えます。
・暖色系と寒色系
赤、オレンジ等の暖色系は暖かく感じ、ブルー系は涼しさを感じます。
・興奮色と沈静色
赤、オレンジ等の暖色で彩度の高い色は興奮感を伴い、藍色など濃いブルー系は気持ちを静める効果があり沈静色といいます。
・軽く感じる色、重く感じる色
白等の明度の高い色は軽く感じ、黒等の明度の低い色は重く感じる。壁面より床面を濃い色にするのは安定感が得られるためです。
・やわらかく感じる色、硬く感じる色
パステルカラーのような白が混合された色ペールトーン等はやわらかく感じ、濃色で彩度の高い色は硬さを感じます。
・派手な色と地味な色
彩度の高い色は派手に感じ、彩度、明度が低い色は地味に感じます。
・疲れる色とやすらぐ色
一般的に原色に近いビビッド・ストロング配色は刺激的で疲れを感じやすく、ライトグレイッシュトーン、グリーン等の配色は安らぎを感じます。
●まとめ
インテリアのコーディネートをする上で、カーテンなどとのカラーコーディネートは重要な要素です。色相、明度、彩度、色のトーンをよく理解するとその世界は広がります。
また、室内のカラーコーディネートをする場合、色の面積に対しての全体のバランスが重要です。
一般的には明るい色、弱い色、マットで明度の高い色等を大きな面積に使い、強い色、暗い色、寒色等は小さな面積に使うと効果的です。
さらに、光源もおおきなポイントです。白熱灯と蛍光灯でカーテンなど、インテリアの色の見え方も変わってくるからです。
食堂や寝室にはなるべく白熱灯がおすすめです。また、その他の居室で蛍光灯を使用する場合は白色光か天然白色を使うことをおすすめします。