エクレクティックスタイルと同じように異なる要素をミックスしたものですが、厳密な約束事のない気軽な折衷スタイルのことです。
インテリアがリラックスできる場所であるように、「心地よい」をキーコンセプトに選んだエレメントを組み合わせてスタイリングします。
生活行為の中心はキッチンやリビングルーム、ダイニングルームで、作業動作がシンプルにできることが第一の条件です。
「気楽な」「リラックスできる」「シンプルな」「素朴な」「自然な」「明るい」などが共通するキーワードです。
【主なエクレクティックカジュアル】
・アジアンスタイル
コンテンポラリーカジュアルをベースに、アジア各国のラスティック（粗削りで素朴）なエレメントをミックスしたスタイルです。
基本的には若年層に向くインテリアで、家具はタイ、インド、インドネシア、韓国などの民芸家具を組み合わせ、アクセサリーはこれらの国の伝統工芸品や素朴な民芸品を使用します。
ファブリックスは、麻、コットン、シルクなど自然素材を手紡ぎし、手織りにした素材感のあるものや、バティック染め（ろうけつ染）などで色や柄を出したものが特徴です。
カーテンなどのウインドートリートメントはシンプルなタブカーテンやシアーカーテンが似合います。
・民芸スタイル
基調はコンテンポラリーカジュアルで、様式ではありますが、和の素材を使い民芸のシンプルな機能美をデザインに取り入れた家具や、伝統工芸品を使ってしつらえたスタイルです。
古民芸や生活用具の古物をアクセサリーとして使用します。
ファブリックスは日本の伝統的図柄を使用し、現代的な落ち着いた色合いで染めた織物やプリント、藍染めなどの素朴なものです。
カーテンなどのウインドートリートメントは障子、プリーツスクリーン、ローマンシェードなどボリュームの少ないシンプルなものが適しています。
