エクレクティック(折衷)スタイル

インテリアスタイルについて エクレクティック 折衷 異素材

和と洋、和とエスニック、伝統とモダン、洗練されたものと素朴なものなど、異なる要素を組み合わせることをエクレクティック(折衷)といいます。
日本人にとっては伝統の生活様式と西洋式のしつらえの混合がインテリアの原点ですから、すべてがエクレクティックスタイルといっても過言ではありません。
その中で格式の高いものをエクレクティックフォーマルと呼びます。
接客を意識したスタイルで、グレードの高い素材を使い、性格の強い装飾品を加えることで、デザイン性の高いインテリアを構成するものです。

【主なエクレクティックスタイル】

・ハイスタイル

インテリアスタイルについて エクレクティック ハイスタイル

国や時代を超えて、よいものだけを掛け合わせた異種混交スタイルです。
コンテンポラリースタイルを基調に、各種の様式家具や美術品を組み合わせて格式高いスタイルをつくります。
家具はシンプルなコンテンポラリー家具にフォルムの美しい様式家具の組み合わせになります。
カラーはモノトーンやモノクロームの色使いで、色数を抑え、質感にバリエーションを持たせることで、中性的で趣味のよい洗練された高級感を演出します。
室内は大理石、ガラス、金属、タイルなど、テクスチャーの異なるものを組み合わせて変化を付けます。
ファブリックスは、素材感のある高級な織物を組み合わせ、毛皮や革なども使用します。
カーテンなどのウインドートリートメントは上質な素材を使い、ボリュームを抑えてシンプルなデザインにまとめるのが基本です。

・シノワズリスタイル

インテリアスタイルについて エクレクティック シノワズリ 中国趣味 中国装飾様式

トラディショナルスタイルに中国の伝統家具や伝統工芸品を加えて整えたスタイルをシノワズリと呼びます。
シノワズリとは「中国趣味、中国風装飾様式」の意味です。
特に18世紀のヨーロッパで、建築や家具、工芸に中国風装飾様式を取り入れることが流行し、1990年代初頭にアジアが発展するに伴って、中国の美術工芸や調度品が再度注目を集めました。
それらが各国のインテリアに取り入れられ、新しいシノワズリスタイルが誕生しました。
中国風の絵や伝統図案が入った壁紙やファブリックスもふたたび登場しています。
本来はトラディショナルフォーマルのスタイルのひとつですが、コンテンポラリーデザインを背景にシノワズリ・ハイスタイルととらえてもよいでしょう。

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