カーテンはファブリックの使い方や組み合わせ方によって、採光・調光、遮音、遮蔽等の優れた機能を有しています。
こうした機能性に加えて、健康・衛生面や安全面への配慮から、様々な加工が施されています。
特に、防ぐ・遮るといった事には優れた力を発揮します。
今回はそんなカーテンの機能を、おすすめのシーン別にご紹介します。
子供部屋におすすめ
●ウォッシャブル(洗える)カーテン
家庭用洗濯機において丸洗いが可能であり、寸法変化率、染色堅ろう率、外観の判定基準に適合するカーテン生地および縫製カーテンを指します。
日差しの強い窓におすすめ
●遮熱カーテン
太陽光による熱を遮る機能を持ったカーテンです。
遮熱糸やアルミ、ステンレスを蒸着加工したファブリックを使い、布に付着した金属が鏡のように熱を反射して遮断します。
●遮熱レース
一般のシアーカーテンと比較して、節電対策上の相対的効果が認められ、所定の判断基準に適合するシアーカーテン及びスクリーン類を指します。
●UVカットカーテン
紫外線の透過率を低減し、家具や床材の日焼け退色を防ぐ加工を施したカーテンです。
大切な衣装などを仕舞う衣装室の窓には遮光カーテンとセットで使うのもおすすめです。
お風呂場や洗面室におすすめ
●はっ水カーテン
はっ水剤を付着させた、水を通しにくいカーテンです。
主にシャワーカーテンや洗面室の間仕切り等に使われます。
寝室やシアタールームにおすすめ
●遮光カーテン
光を遮って室内を暗くするためのカーテンです。
緯糸に黒糸を織り込んだもの、生地裏に合成樹脂をラミネート加工したもの、アルミ粉末をバックコーティングしたもの、縫製で裏地を付けたものがあります。
遮光性能が高いものから順に1級(遮光率99.99%以上)、2級(遮光率同99.80%以上99.99%未満)、3級(同99.40%以上99.80%未満)と区別されます。
ピアノ室におすすめ
●遮音カーテン
音を遮断する目的でつくられたカーテンです。
遮光性、遮音性を併せ持つものもあり、省エネ効果も期待できます。
煙草を吸う方やペットのいる部屋におすすめ
●消臭カーテン
科学的に吸着、分解して臭いを取り除くカーテンです。
消臭性能を持つ物質、または臭気成分を吸着する性質を持つ物質を繊維に固着させることで、消臭性能を付与しています。
人通りの多い場所に面した窓におすすめ
●ミラーカーテン
裏面にブライト糸を使用することで、日中は太陽光を反射するため外からの視線を遮ることができるカーテンです。
遮熱効果も高く高機能ですが、夜間に電気を灯すと室内が透けて見えるので注意が必要です。
高層マンションや施設におすすめ
●防炎カーテン
「消防法施行規則」に基づく防炎性試験に合格したカーテン、または「繊維製品品質表示規定」に基づく難燃性能を有するカーテンです。
●ホスピタルカーテン
制菌機能を持ち、採光効果や散水障害にならない上部がメッシュ状になった医療施設向きのカーテンです。
医療カーテンと呼ぶ場合もあります。
キッチンや飲食店におすすめ
●防汚カーテン
はっ水性やはつ油性を持たせるための加工を施したカーテンです。
防汚加工には、汚れにくくするSG(Soil Guard)加工と、洗濯をしたときに汚れが落ちやすいSR(Soil Release)加工の2種類があります。
【その他の便利な機能】
●制電カーテン
導電繊維等を使用した、静電気を帯びにくいカーテンです。
ホコリの付着も防ぎます。
●制菌カーテン
制菌とは最近そのものの活動を停止または低下させ、増殖を抑制するものを指します。
繊維上の菌の増殖を抑制する加工を施したファブリックを使ったカーテンです。
似たような機能を持つものに抗菌カーテンがありますが、抗菌とは表面上の菌の増殖を防ぐものを指します。
抗菌よりも制菌のほうが、菌の増殖を抑制する効果が高いです。
●光触媒加工カーテン
光触媒とは、化学反応によって生活環境の中の低濃度の有害物質や有害な微生物の除去に有効な物質のことを言います。
この光触媒の技術を応用して、有害物質の低減や抗菌、消臭といった機能を持たせたカーテンです。
このように、カーテンによって様々な機能を空間に備えることができます。
お部屋やシーン合ったカーテン選びをすることで、生活の中での困り事をカーテンが解決してくれることもあるでしょう。
一度、悩み事と一緒にお部屋のカーテンについて考えてみてはいかがでしょうか。
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