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ラグの歴史

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ラグの歴史

昭和初期以降、生活の洋風化に伴い、日本でも、ラグカーペットやジュウタンが、生活用品として急速に普及する環境にあると認識しておりますが、カーペット等の敷物は、今や、世界中で使用される傾向が見受けられるようになりました。



そこで、ラグやカーペットは何時頃、どのような環境で、世界に広まったのでしょうか。それら歴史について触れたいと考えます。



ペルシャ、ジュウタンやキリム等、其々に地域色が存在しておりますが、何れも民族性豊かな、デザインで統一されているのが特徴であると考えます。



世界最初のカーペット及び、ジュウタンの起源は、紀元前4,000年から2,000年前、モンゴル、若しくは、トルキスタンであるとされております。

当初、カーペットは、手で編まれた織物カーペットでしたが、それ以前には草木や動物の皮を住居の床に敷いていたことが伺えます。古代人にとって、床から受ける熱気や湿気を防ぐため、必要不可欠な存在だったのでしょう。

カーペット、絨毯のルーツは、中央アジアで発祥し、シルクロードを往来する商人を経由することで、13世紀頃までにはアラビア、アフリカ、ヨーロッパ、モロッコ、スペイン等に急速な広まりを展開したのですが、カーペットの技術的価値や、複雑な民族模様は、絵画のような鮮やかさを有していた事などが幸いし、15世紀から19世紀にわたり、ジュウタン及びカーペッは各地で文化的価値をも認められることとなり、幅広く、大きく花開したのです。



このような歴史を経たカーペットは、近代に至るまで、その多くは手で編まれていたのですが、その後、手動式の織機が開発された事で、私たちにも馴染み深い、段通(だんつう)としての新たな歴史を刻む事となるのです。

けれど、近年の技術は更に進化し、段通ではなく、糸を結びつける事無く、バイル(布面にある毛や輪)を作る、ビロードが主流となったのです。



ビロードは、産業革命以降、蒸気機関車の発明や、紡績機、織り機、等の発明により、様々なカーペットが生まれる事となり、20世紀になると、技術革新によりタフテットカーペットやニードルパンチによるフエルト等、織らないカーペットが生み出され、様々な用途で使い分けられる状況にあるのです。



カーペットは、長い歴史の中で、多くの変貌を遂げ、様々な地域や民族、人種の全てに受け入れられ、その人気は衰える気配が伺えない事から、今後においても、新しい技術やデザインが開発され、新鮮なかたちで、生活を彩るラグや、カーペットが生み出される事を思うと非常に楽しみです。

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